キラリと光る星

アイドルなど。雑記。SixTONESとハロプロ

推しの初主演映画『ライアー×ライアー』を観た

こんにちは。

中高生向けトンチキ恋愛映画*1ハンター、由宇です。

これまで何作もの中高生向けトンチキ恋愛映画を
自ら好んで観てきた私(25歳)ですが、


このたび自担(自担という言葉に未だ照れがある…)の松村北斗くんのW主演映画ライアー×ライアーが公開になりました。


改めてライアー×ライアー公開おめでとうございます!こんなご時世のなか、無事公開されて良かったです。


北斗くんが出ている映画を観るのは 坂道のアポロン、少年たちぶりになります。

北斗くん×中高生向け恋愛映画 = 好き×好き とはいえ
キラキラ系のお芝居が似合うとは思えなかったので
(雰囲気があるお話の方が似合うだろうという意味)心配だったのですが、

ともかく主演映画!! 有給取って公開日朝イチで見てきました。

初見の感想を書こうと思うので、まだ見ていない方はここから先は後で読んでください。



結論から言うととても良かった。

でもトンチキ恋愛映画はツッコミを入れながら観るのが醍醐味だし、そこが魅力だと思ってるので綺麗な感想だけじゃないけどそれは許して欲しい。


まずは渋谷でぶつかるシーンからスタート。

最初から 主人公のナレーション&巻き戻して説明という中高生向け恋愛映画のお作法に則っていて良いですね。

プロフィールを文字で出さずに話の中で軽い潔癖症、お城好きを説明するのもえらい。
(トンチキ恋愛映画では最初のシーンで漫画でいうモノローグのコマが現れ、名前や趣味などが文字で表示されて説明終わり!という事がよくあるのです。)

ちなみに原作履修して結末を知ってから観ているのですが、このみなとぶつかるシーンの北斗くんの目の演技がもう素晴らしい!最高です。


前半BGMがポップ過ぎるのがトンチキ恋愛映画っぽい。北斗くんがちょっと浮いています。やっぱ北斗くん少女漫画の作画じゃないのよ…。ちょっと昔のWEB漫画から書籍化した単行本のイケメン顔というか…(?)

でも肌は凄く綺麗でアップに耐えきっていて眼福。
所作も綺麗で監督が女優として撮ったというのも納得です。

漫画っぽく寄せきった森七菜ちゃんのモノローグと演技およびセリフに対して、北斗くんの自然なセリフっぽくない口調で演技というアプローチ?の違いが見えました。


この辺りは透の心情が読めないまま進みます。私は結末を知っているのでもうちょっと含みがあっても良いかと思いましたが、ここは湊(みな)目線なので本当の事が全然分からん位がむしろ良いんだろうと思います。


しかしデレの北斗くんめちゃ可愛いし デートでANNみたいな饒舌さでヤドカリの話してて可愛いな。えへへ。


なんやかんやあって小関くん演じる烏丸くんが出てきます。

これは余談ですが、日本史サークルの他大との交流会が開かれるの、めっちゃオタクサークルあるあるで分かる…何故か普通の飲み会を交流会って呼び方するよね…となってしまった。

あと原作の会誌をコミケに出したりするシーンが無くてホントに良かった。コミケ夏冬のどっちかだけ受かる、あと友達巻き込んでコスプレするのは 「大学のオタクサークルのリアル」過ぎて古傷抉られるので映画には無くてよかったです。(私情)
あと再会したその日から送ると言って家まで着いてくる男(烏丸)と、着いて来させちゃう女(湊)もめっちゃオタクサークルっぽい。絶対そんなつもりはないだろうけどなんでオタクサークルの描写だけやけにリアルなんだ…。



そんなこんなで湊と烏丸くんは2人で会うようになるわけですが小関くん、改めてめちゃくちゃ演技が上手いですね。流石…。優しい丁寧な口調で喋るけど、変じゃない。そういう人なんだなってスっと思えました。

でも串カツ田中に行ったあと家の前で告白するのは良くないと思う。でも3ヶ月記念日には三ツ星のイタリアンを提案していて不思議な男。


前半で1番好きなシーンは湊と透と烏丸くんが家の前で会う所。明らかに敵視してる風の透(そして玄関で話聞いてる)と 弟さんイケメンだね笑 とまだこいつがライバルだとは気づいてない声色が良い。

その後玄関で突っ立ってる透(突っ立ってるだけでちょっとオモロい)に驚く演技がうますぎる森七菜ちゃん。

そして透があれ彼氏?って聞いてきたり、何となく視聴者には展開が読めてきます。もうこうなってくると逃げ恥的ムズキュンでずっと見守ってしまう…。


そして映画開始30分くらいでみなと透が別れます。

別れるのに好きって初めて言われて喜ぶ透、なんて一途なんだ…。ここまでみなは上手く別れることを考えていたのに、好きじゃなかったら付き合わないでしょ?は絶対本心で、別れるタイミングで両想いになる二人が切ない。

恐ろしいのが、ここまでがこの作品のチュートリアルです。

ここからガラッと雰囲気が変わってハチャメチャ良作になっていきます。


声だけでみなが帰ってきたと思ってバッてドア開けるシーンがとても良かった。
北斗くん、「悲痛」が上手いのだな……。 湊だと分かった瞬間無表情を貼り付ける透。

でも本当は、お前は、、湊の事が、、。と観てる側はなるけど 湊は「みなじゃなくて湊は嫌われてるもんね…。」になってしまう。

両片思いモノってめちゃくちゃ好きだけど、不自然なすれ違い(流石にそれで好意に気づかないのはおかしいだろ)があると激萎えしてしまうので、この辺がとても良い塩梅。

湊では透を元気づけられないけど みな なら…という事でまた みな になって透に会いに行くみな。

この前騙されたからか扉開けるまで時間かかるの可愛い。生気がなくて可愛い。

ご飯ちゃんと食べるんだよ?の感じが凄いカップルっぽくて良い。透の例のセリフ「もっと一緒に居たかった…。」もあって微笑ましいシーンです。



で、なんやかんやあって烏丸くんが高槻家ですき焼きを食べるシーン。

ここでめちゃくちゃ見たかった透と烏丸くんのバチバチのシーンが見れて良かったです!うぉーーー!最高だ!


そして絶対見たかった烏丸くんがみなにシャワー浴びさせるとこ(語弊)!!原作で1番好きだったのでちゃんと映画化されて良かったしここあまりにも演技が良い …。

烏丸くん、典型的な優しくてずるい男なんだけど、悪人になり過ぎず、でもシャワーお先にどうぞ? はちゃんと怖くて。

本当は北斗くんとのバチバチシーンもっと会話欲しかったけとそれだと悪者に見えすぎたかな…。

そして1人で斜め上を向いて 「あーあ、かっこ悪い」(セリフうろ覚えです)

と呟く様式美!!!

三度の飯よりあて馬が好きなのでこの辺手厚くやってくれてかなり良かったです。
黒崎くんの言いなりになんてならない!」ではあて馬千葉雄大くんの描写もっと欲しいなと思ったので。


あと演技で凄くいいなと思ったのが、透がみなに別れを告げるシーン。

「本当は その人の事が ずっと好きなんだ」
表情といい言葉の溜め方といい、、胸がギュッとなってしまった。


あと原作とはスマホに気づくシーン等みなが湊だと気づくくだりが結構違って、こっちの方が自然なんじゃないかと思うくらい。

デートのフラッシュバックもくどくなく、真実に気付いた透も大袈裟にハッとするのではなく 無言で全てを伝えていて良かった。

みなの存在は、自分に都合の良いように信じていただけで、気付いても本当にびっくり!とはならないんだよね。



そして最後のどこだか分からない高台ような場所。
心情や会話に重きを置きすぎて場所のチョイスが不思議すぎる。じゃあどこだったら良かったのかと言われると困ってしまうのでまぁ高台で良いです。

回想シーンで透の想いが明かされ(ここでもう一度事後を見られたシーンを見せてくれよ!そこの透側の絶望大事だろ!) ハッピーエンド。

思い出の動物園に行きます。ここまでキスシーンがなかったのでまさか無いのか?!??推しのキスシーン見たがりオタクとしては悲し


突然のキス!!!!!!!!!!なんで今?!!!!!


なんでかは分かりませんが、とにかく推しの20代のキスシーンが見れて大大大満足です!!!!!

なんか唇がしっとりしていて興奮しました。(ストレート)

キスシーン1回かー!そういうもんかなぁ。原作がガンガンだったから期待しちゃった。

みな とラブラブ押せ押せのキス・湊と緊張ぎみにキス と対比の意味で2回でも良かったなぁーーーーーーーーまぁ幸せならOKです。


そしてそしてエンドロールで流れるSixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」

はぁ…感動…。夢が一つ叶いました…。なんて幸せなオタクなんだろう…。

エンドロールであっさりと両親がお付き合いを認めてくれる、人生早送りして結婚 などトンチキ恋愛映画の様式美で締めてくれました。

しめちゃん引越し屋さんかwwと思ってたら 俺は引越し屋じゃないんだぞー!って言い出して天才かと思った。


全体として、設定はぶっ飛んでるんだけど、心理描写はなかなかしっかりしていたな、という印象を受けました。

原作を読んでから行ったからかもしれませんが、特に後半、なんでそんな行動を??!となるような心情と行動の乖離が無いのが見やすかったです。
(トンチキ恋愛映画は心の動きよりも行動の方が重視される傾向にあり、観ている方は置いてけぼりになる事がままある。)

でも原作読んでないとすごい怒涛の展開に感じるかも、ほかの人の感想が知りたい。ていうか読まないで行ったらどんな感想だっただろう私も。しくったわ。

湊が義理の弟の事を好きになるのも、意外とあっさり受け入れられた。
(映画「兄に愛され過ぎて困ってます」はマ~ジで?!!って感じだったけどライアーは結構自然だったと思った。)

特にちゃんとした説明もなかったのが良かったのかもしれない。
こうだから好きになったの!と説明されるとそれだけで?となるので…。
罪悪感と心配を勘違いして徐々に好きになったのかな、と何となく思えました。

烏丸くんも優しくてずるい男の典型なんだけど、「俺ってズルいよな、~」など長々と湊に向かって独白をしない所も良かった。

透の心情が見えてくると北斗くんの演技が光りだして、最初のデートそんな軽口叩く?と思ったけどみなが私服で会うようになるあたりから段々カップルに見えてきて、色んなセリフがツッコミ所なく入って来る感じがした。


トンチキ恋愛映画あるあるの最たる例である「ラストシーンで彼女のもとへ全力疾走」が見られなかった事だけが心残りですが、後半はトンチキ映画ではなかったので仕方のないことです。

それでは、全体を通して一番好きだったシーンを発表して、終わろうと思います。




烏丸くんと最初に家の前で会ってから玄関で立ってた透、回想で実は玄関でうずくまっていた事が分かる シーンです!!!!

あの表情と手のしぐさと崩れ落ち方、天才的だった………。
恋愛で心を滅茶苦茶にされる男性役、生きてるうちにもう300回は見たい……。



はぁ~~~~明日の公開記念舞台挨拶(ライビュ)楽しみだな。
お読み頂きありがとうございました!!

*1:北斗學園見たらラブコメと書いてあって、そうか、ラブコメというのか、なんか変な呼び方しててごめん…。